「仮面ライダーウィザード」の変身ボイスがヤバい件
秋なのに夏風邪が治らない!こんにちは。banです。
すいません仕事が忙しいので雑談です。雑に談じます。
前にNHK教育の話をしましたが、子供向け番組といえばアニメや特撮の効果音も超絶侮れません。
職人技的ないぶし銀の効果音があちこちに配されているかと思えば、
悪ふざけ一歩手前のアヴァンギャルドな音ネタも仕込んでくるなど、全く油断がならない。
最近の私は、日曜日の朝になるたびにテレビの前に座ってチャンネルをテレ朝に合わせ、
「ゴーバスターみるー!」「かめんライダーみるー!」「えいっえいっ」(興奮のあまり父親を殴打)
と荒ぶる子供を脇に、聴こえてくる匠の仕事を眉間にシワしながら味わっております。
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例えば「仮面ライダー電王」で、変身シーンやデンライナー(という名の列車)が登場してくる際に流れる
「パラリラピラリパラ…」というSE(というかリフ)は素晴らしいですね。
非常に耳に残る音色とフレーズで、しかも列車が近づいてくる時の信号音、警戒音としての雰囲気もきちんと併せ持っております。
劇中の使われ方も統制されていて、変身シーンや列車の登場シーンでは必ず流れるため、
このSEが鳴っただけで「おっデンライナー来たっ!」「変身来たっ!」とテンションが高まります。
このように、決まった音を決まったシーンで繰り返し流すことは音響演出として非常に重要で、
観客の耳に音を刷り込むことにより、その音を聞かせただけで特定の印象、感情を観客の脳内に蘇らせることも可能となります。
で、ついこないだ始まったばかりの「仮面ライダーウィザード」です。先日の日曜で放送二回目でしたが。
いやーこの変身ボイスはやってくれたな〜。
放送直後、ツイッターのTLは「シャバドゥビタッチヘンシーン」「ルパッチマジックタッチゴゥ」
と何かのうわ言のように埋まってました。それくらい視聴者の耳にインパクトを残してます。これはヤバい。
変身シーンのバックに、DJかはたまたラップかというニュアンスでこのボイスが流れるんですけど、これが超絶耳に残ってしまう。
うっかりすると人前でつい口ずさんでしまいかねない。危険。
「シャバドゥビ」という変身シーンには空前のミスマッチなフレーズに、どこの兄ちゃんか、と思う余りにチャラい口調。
でありながら、これがまたつい口ずさみたくなるような軽妙なノリで、一度聞いたら耳に残って離れません。なんだこの中毒性。

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番組の間に流れる変身ベルトの玩具CMでもガンガン使われてまして、
こりゃボイスの効果もあってやたら売れるんじゃねーか。スポンサーもウハウハかこの野郎!と思わざるを得ない。
変身ボイスという、ビジュアル一切関係無しのサウンド要素だけで、
ここまで視聴者にインパクトを残すってのはそうそう出来ることではなく、
音屋としては大変な嫉妬を覚えるのでした。わたしからは以上です。チョーイーネ!