こんにちは!
ここのあいさつが一番悩む加藤です。
さて先日、ニコニコ動画にて、大変面白く懐かしいものがアップされました。
1998年にハドソンから発売されたN64ソフト「ゲッターラブ!!」のプレイ動画です。
(ゲッターラブ!!はスタジオ・サニーサイドの2人が若かりしころ開発に携わらせていただいた、大変思い出深いタイトルで坂東はサウンド全般を、加藤はメッセージとデザイン作業を行いました)
こちらは現在再生回数が約13万オーバー、マイリスが4000オーバーと人気の動画で、私も見てみましたが人気も納得の面白さで大爆笑。
プレイ展開や、男性4人のやりとりの面白さもさることながら、ゲッターラブ!!自体が今見るとなんだコレ的なオバカなノリが炸裂で、他人事のように「飛ばしてんなぁ」と思います。
とはいえ15年前(!)に自分が関わったタイトルですので、プレイ動画を見ていると「ああ…ここ直したいなぁ…」という反省点が次々と脳裏に浮かんでは消え、消えては浮かぶので、爆笑しつつも見終わった時には変な汗が大量に噴き出していました。
先日仕事場を片づけた時に発掘されたポスター。
ちゃんとしまっていたのに黄ばんできてしまった…。
懐かしくなってそっと取り出したゲッターラブ!!のソフト。
箱を開けたところにメッセージがついています。
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ここからは加藤個人の話になるのですが、初めてゲームのメッセージを書いたのがこのゲッターラブ!!でした。
その頃私はデザイナーでしたが、プランナーに転向してシナリオを書きたいと思っていまして、周囲の皆様の助けをいただき、ゲッターラブ!!でデザイン作業をしつつメッセージも書かせてもらえ、その後無事プランナーになれたというターニングポイントのプロジェクトでありました。
そしてプランナーにはなったもののシナリオを書く機会はそう頻繁にはありませんでした。
そこで一念発起して、10年勤務したところで退職しフリーランスになったのですが、それでもまだプランナー業がメインでした。
しばらくフリーランスでいろいろ(プランナー、ライター、専門学校講師)やっていたのですが、いろいろやっているがゆえにシナリオの仕事も来たり来なかったりでした。
そこで「このままではいかん!」と意を決して、それまでやっていたシナリオ以外の仕事を全ていったん終え、「シナリオの仕事だけ受けます」という決心で動いてみたところ、幸いにもシナリオの仕事だけで回せるようになり、現在に至るのでした。
ちなみにゲッターラブ!!のオープニングでメインスタッフ名が表示されますが、その部分を作っている時に
「加藤さんの肩書きはグラフィックデザイナーにする? シナリオライターにする?」
と聞かれました。
他の人とのバランス的にはデザイナーなのかもしれませんが、自分がなりたいのは……と意を決して「シナリオライターの方で!」とお願いしたのを今でもハッキリと覚えています。
その時から、実際に「シナリオライター」になるには何年もかかってしまいましたが、まあ、なんとかなれました。
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……と、爆笑プレイ動画の話から私がシナリオライターになるまでを振り返ることになりましたが、自分の昔の話は恥ずかしいやら気まずいやらで、こうしている今も書きながら変な汗が出ています。汗だくです。
よく考えたらこの4月でゲームを作り始めて19年目(ギャー)に突入です。
これをきっかけに「初心に」返りまして、今後も楽しく、楽しいゲームを作って行きたい所存です!
と、強引に美しく収めて今回はこのへんで。また次回!