スタジオ・サニーサイド

札幌を拠点に活動する、ゲームのサウンド&シナリオ制作スタジオです

男らしいぜ!実質フリーのアナログシンセ音源 TAL-Elek7ro


こないだ近所の子供に「花粉人間」と命名されました。こんにちわ。banです。




今日はお世話になっているソフト音源の話です。
この世にソフト音源は有償無償のものが山ほど出まわっておりますが、
Audio Unit対応でしかもフリーとなると、意外にもそれほど種類がありません。
そんななか、惜しげもなくフリーで製品を公開しまくっている男らしいサイトがここ。


TAL - Togu Audio Line


ここの製品はドネーション(寄付)ウェアなので、正確にはフリーではないのですが、
実質的には無料で使えてしまいます。太っ腹です。ますらおです。
シンプルながら、作りのしっかりしたシンセ類や、エフェクター類が色々公開されております。


中でも私のお気に入りはこれ。


TAL-Elek7ro


2オシレータ+1サブオシレータ+ノイズ、
というベーシックな構成のアナログシンセです。
アナログシンセとしては基礎的なモジュール構成で、操作子の数もホドホドですが、
FM変調やオシレータシンクなども可能で、ピコピコした音からキラキラした音、
ゴリゴリした男らしい音など色々出せます。
何より音が太くて男らしい。ベースなどの音源にはもってこい。
見た目も余計な装飾がなく、無骨でやはり男臭いのです。


私はSE(効果音)の制作によく使っています。
というか、シンセ音系のSE作成においては何気に中核になってるな…。
シンプルで男らしいパラメータ構成なので、アナログシンセの操作に慣れていれば、狙った音はすぐ出せるでしょう。
パッチ式のシンセのような自由度はないですが、その分立ちあげてすぐ音作りにかかれますし、
またアサイン先を選べるLFOが2系統あり、掛かり方も男っぽくエグいので、
SE制作に関してはなかなか多彩に使えます。
「キュピーン」という光系のSEや、「ヒョイ」「ペタッ」というかわいい動作音、
「グジュルル」「ガギーン」といった攻撃的な音なども、簡単に出せます。


MIDI Learn機能で、任意のツマミに任意のコントロールチェンジ情報をアサインできるので、
手持ちのMIDIコントローラーのツマミと連動させて男らしくギュイギュイゆわす、なんてことも簡単にできますね。


簡単なSE制作ならこれ一本と各種エフェクターで十分対応できますし、
もっと手の込んだSEであれば、これで芯なり核なりを作って、他のシンセで装飾したり、と、
ドネーションウェアながらも十分業務に耐えるニクい野郎です。


が、今のところAudio Unit版は32bitのみ。64bitへの対応が望まれます。
っていうか64bit版が出てくれないと将来的に使えないじゃん!どうしよう!
ここはやっぱり日頃のお世話に感謝して男らしく寄付を行い、ついでに64bit版の要望を出しとこうか…。
というようなことを考えつつ、私からは以上です。