スタジオ・サニーサイド

札幌を拠点に活動する、ゲームのサウンド&シナリオ制作スタジオです

KOMPLETE 8 ULTIMATE導入

節電対策として真っ先にテレビをOFF。こんにちわ。banです。



ここ最近の楽曲制作の仕事ですが、どうもいまひとつ音色がパッとしないな、と感じたので、
ここはひとつソフトシンセを新規にドンと導入してテコ入れを図ろう!と思ったわけですね。
で、その道の猛者であるSTUDIO RICEの吉田さんにお願いして、
オススメ製品について色々レクチャーしていただきました。(ありがとう!)


触らせてもらったソフトはどれもこれもステキ!ギャー!という代物で、
正直片っ端から暴れ買いして荒ぶりたかったのですが、
それを行うと再来月あたりのカードの請求が地獄の沙汰になるので泣く泣く自粛。
しかし、これを買っとけば当面は大丈夫じゃろ、というパッケージがあったので、
だいぶ値は張るものの、これも自分への投資!投資!と言い聞かせてアマゾンの注文ボタンをポチ。
緊張のあまりポチったあとで久しぶりに深呼吸です。


購入したのはこちら。



Native Instruments社のほとんどの製品がバンドルされているという超重量級のパッケージです。
ソフトシンセ、サンプルライブラリ、バーチャルエフェクトの類がなんと50製品分もはいってこのお値段!
という、ジャパネットたかたなら社長の声が1オクターブは高まるであろうお買い得っぷりですが、
それにしたってそれなりに値は張るんで私の緊張もご理解いただけるかと。


で、数日後届いたものをインストールしてみました。
ライブラリは200GBにも及ぶというホラ話みたいな容量なので、
インストールメディアとして専用のUSB2.0 HDDが送られてくるという、
またホラみたいな話になっておりますが、事実です。


私のMac miniは内蔵ストレージがSSDなので、爆速ではありますが容量がショボいという弱点があります。
なので今回は、ソフトウェア本体部分は内蔵SSDに、
容量のほとんどを占めるライブラリ部分は外付けのUSB2.0 HDDに、
それぞれ分けてインストールしました。
そのあたりの振り分けは、インストール時にある程度カスタマイズが可能です。
ホントは、頻繁に使いそうなライブラリのみ、別途SSDの方にインストールしてみたかったのですが、
インストール時はライブラリの置き場所を単一の場所にしか指定できないので、この時は断念。


HDDでのインストールとはいえ、200GBの容量は大変なものです。
画面上にはトータル40分ほどのプロセスタイムが表示されましたが、
実際には更に時間がかかり、正味のところ2時間半くらいを要しました。
インストール後、同梱されている専用のマネージャーを使用してアクティベートし、
アップデータ類を一気にダウンロード、適用します。これにも結構な時間が…。


結局インストール開始から起動までは半日かかりました。
まずはスタンドアローンで立ちあげてみます。あっさり音が出る。ステキ!


今現在、ひと通りライブラリの音を出し終わって、
「お前とお前は使える」「待てお前はちょっと奥が深すぎる」「お前は…まあ居てもよし」
というような俺印象をざっくり持ち終わった段階です。
懸念していたのは、ライブラリをUSB2.0の外付けHDDに入れたことによる弊害で、
例えばモノによってはライブラリの容量が数GBある音色もあるわけで、
そのロードに何分も掛かったらやだなあ、と思っていたのですが、
やっぱり掛かりました。そりゃそうだよなあ。とっほっほ。


ただ、このあたりの難点は設定である程度チューニングできる模様。
http://www.prominy.com/japan/preload.htm
実行すると、多少はマシになったような気が。


なお、音色によってはHDDからのストリーミングで発音するものもあるようですが、
こちらのレスポンスはいまのところ問題なく、発音の遅れはありません。
ただし、上記チューニングの設定次第では、音切れを起こす場合もあるので要注意ですね。


また、インストール後にライブラリを移動させることもできるようなので、
頻繁に使う音色は、いずれSSDへの移動も試してみたいと思います。
http://www.dirigent.jp/support/detail.php?product_id=462


ひと通り触ってみた印象では、
REAKTORベースのソフトシンセで、きらびやかかつ繊細な音が素晴らしいPrismとRazor、
インダストリアルな音色、リズムループが満載のEVOLVE MUTATIONSシリーズ、
ストリングスのあらゆる奏法を網羅したSESSION STRINGS PRO、
きめ細かい音色に、MIDIベースの膨大なグルーヴパターンを備えたSTUDIO DRUMMER、
このあたりが即戦力として大変重宝しそうな予感です。
これでもまだ氷山の一角っぽい。恐ろしい子…!


その他にもまだまだ膨大な数の音が控えており、
全部嘗め尽くすにはいったいどれくらいかかるのか、想像もつきませんが、
使っていて「おおっ」「くわあ」「ぎゃふん」と思うことがあればまたご報告したいと思います。私からは以上です。