スタジオ・サニーサイド

札幌を拠点に活動する、ゲームのサウンド&シナリオ制作スタジオです

パワーディストリビューターを導入してみました/札幌ゲーム会社まとめ追加(2019年6月)

気がついたら平成が終わってました。ご無沙汰しております。banです。

 

 

令和の世の中になって1ヶ月あまりがたち、あの狂騒の10連休もすっかり昔のことになってしまいましたが、われらスタジオ・サニーサイドも取引先様と足並みを揃えるかたちで10連休をとり、仕事の準備や充電、雑用片付けに子供の相手など、それなりに忙しく過ごしておりました。

 

 

これほど長期の休みはなかなかなく、これを利用しない手はなかろ、ということで、私は10連休の間に環境の更新をたくらんだのであります。メインで使用しているMac miniを新調し、ソフトやプラグインなども最新OSにあわせてアップデート。とくにソフトウェア音源は再インストールのため数百GBちかいデータをネット経由でダウンロードする羽目になり、あまりの終わらなさに、なんだろう。これ。あらての苦行かな。と遠くを見つめる目をしていたらいつのまにか10連休の前半が(というか平成が)終わってました。

 

 

 

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着荷した機材の検品に余念がない猫様

 

 

 

そのような苦労の甲斐あって、たいへん快適な作業環境が完成したわけですが、今回の目玉はこれ。

 

 

TASCAM パワーディストリビューター/コンディショナー AV-P250

TASCAM AV-P250

 

 

この無骨な機材、パワーディストリビューターといいまして、音響機器にクリーンな電力を供給するためのものなのですね。

 

 

実は音楽機材を駆動にするに当たって、電源とはバカにできない要素でして、しばしばピュアオーディオの世界では電源を純化することによってより良い音質が得られる、などと言われており、壁のコンセントをホスピタルグレードと呼ばれる業務システムに交換したり、電源ケーブルをメートルあたりウン万円するような高級品に変えてみたり、はては電力会社に依頼して家の前にオーディオ専用のマイ電柱を建立してしまうといった豪の者さえおります。そのへん追求し始めたらそう深くないところに沼が待ち構えている感じなので、わたしも剣呑剣呑と敬遠していたのですが、今回必要に迫られ、わりと気軽に買えるところをひとつ試してみたわけです。

 

 

というのも、音楽機材、とくにパソコンと接続しているような電子機器類は、じつは繊細な作りをしておりまして、電源が安定していないと動作も不安定だったりするのですね。うちの例ですと、オーディオインターフェイスがそうでした。特に冬場。

 

 

いやなんで冬場かというと、冬。それは寒い。となると当然暖房をつけます。仕事場の暖房はガスファンヒーターなのですが、これは制御に電気を使いますから、壁のコンセントにつながってます。暖房はONにしていても、じつは常時フル回転で部屋を温めているというわけではなく、部屋の温度が上がってきたら「お、ぬくもってきた」と出力を抑えたり、暑くなりすぎたら「あかんちょっと休む」と運転を止めたりと、自動でスイッチのオンオフをなさっているのです。けなげ。

 

 

このオンオフの際に、じつはスイッチングノイズという電気的なパルスが発生しており、それが壁内の配線を伝わって機材にまで伝わってくるのでした。このパルスが誤動作の原因になっているようで、かつて仕事場では暖房が「パツッ」と切れるとともにオーディオインターフェイスの出音がガビったり、Macとの接続が不安定になったりと、それはそれは悩まされていたのです。そのたびに手を止めてDAWや機材を立ち上げ直さねばならず、これはめんどい。かといって真冬の札幌で暖房なしで過ごすというのも、これは、いやなんというか、つらい。たびかさなる誤動作に耐えかねて暖房を切り、厚着してブランケットを膝にかけ、ちいさく縮こまりながら仕事したりもしましたがキュリー夫人か!」というセルフ突っ込みとともに止めました。

 

 

これはなんとかしないと、というわけで、今回のパワーディストリビューター導入のはこびになったわけです。これ、裏っかわにはコンセントの口がぞろぞろと10個くらいついてまして、まあいわばごつい電源タップという言い方もできるわけですが、実は電気にまつわる各種ノイズを除去する機能がついております。そうしたクリーンな電源で駆動することにより、電子機器の動作も安定するわけです。

 

 

TASCAM パワーディストリビューター/コンディショナー AV-P250

TASCAM パワーディストリビューター/コンディショナー AV-P250

 

 

 

さらに、ブレーカー内蔵、電源接続時の極性チェッカーつきという地味ながら頼れるスグレモノ。早速設置して、作業環境から音を出しつつ部屋の暖房をつけっぱなしにしてみましたが、暖房がついたり消えたりしても音には全く影響が出なくなりました。まえは暖房が「すん…」と止まるたびに出音がガビガビにグリッチ「あああああー!」とわたしの心もグリッチしたものですが、いまは暖房がウンと言おうがスンと言おうが平気!安定!ひいては精神も安定!心の平和!すばらしい。

 

 

実売15000円前後と、電源タップとして考えれば少々値が張る感じもありますが、この機材の眼目は安定した電源の供給ですし、これで作業環境の安定が得られるなら全然安いもんだと思いました。こんなことならとっとと買っておけばよかった。というわけで、音楽制作だけでなく、電源起因の誤動作に悩まされている人にもおすすめです。

 

 

※ ※ ※ ※

 

 

さて、札幌以外の方からもひそかの参照されていると噂の「札幌ゲーム会社まとめ」ですが、今回初めて旭川の会社さんを追加してみました。同じ北海道で活躍するゲーム会社として、応援する気持ちを込めてあります。この調子で道内の会社が増え、まとめタイトルを変えるようなことになったら面白いかな、と思っております。

 

 

matome.naver.jp

 

 

今回追加したのは、

 

 

シナスタジアデザイン合同会社さん(※旭川の会社です)

syn-game.com

 

 

以上1社さん。私からは以上です。