スタジオ・サニーサイド

札幌を拠点に活動する、ゲームのサウンド&シナリオ制作スタジオです

「札幌のゲーム開発会社まとめ」を更新しました/確定申告と私

気がついたら1月が終わってました。今年もよろしくおねがいします。banです。

 


さておなじみ「札幌のゲーム開発会社まとめ」更新のお知らせです。

いま大ヒット中、「桃太郎電鉄~昭和平成令和も定番!~」の開発に関わった、株式会社MOMO様を追加しました。

 

 

studio-sunny-side.hatenablog.com

 

 

これだけではなんなので、ちょっと雑談とか。

 

 

この時期、自営業者としてはなかなかの大イベントなのが、ご存知確定申告です。そう聞いただけで「ヒッ…!」と腰が引ける人も多いのではないでしょうか。特に数字が苦手な人には蛇蝎のごとく嫌われる、それはそれは面倒な手続きと言われております。

 

 

そもそも確定申告とは何ぞ。という話ですが、会社員の方にとっては、家を買ったり副業で儲けたりしない限りはおよそ無縁のことと思います。私も以前はそうでした。なんだ青色とか白色とか。信号かな。黄色で申告すると税務署の人に注意されたりとか。赤だと脱税の疑いでタイホされんのかな。というようなヒドい認識でも生きていけるのが世間の懐の広さです。

 

 

私も10年前はほぼ知識皆無の状態でした。しかし自営業者として開業届を出したからには、収益の発生と同時に納税の義務がついてきます。なので基本的なところから勉強しました。そもそも確定申告とは!

 

 

一年間の売上を計算し、そこから業務に必要な経費を差し引いて、最終的な損益額を出し、それに見合った所得税の額を確定させ納税するのが「確定申告」という手続きです。

 

 

そして開業時に「ウチは確定申告のときに帳簿とか所定の形式でちゃんとやります!記録もきちっと残しますから!」という意思を表明することによって、青色申告業者という資格が与えられ、税制上の優遇を受けられたりするわけですね。これがいわゆる「青色申告」です。もちろん資格を与えられたからには色々キチッとしないといけません。でないと税務署の人に詰められます。

 

 

と、いうようなアウトラインはともかく、細部を勉強すればするほど面倒な手続きであることが知れてきました。うちのkatoは私よりも自営業歴が長いため、毎年2月から3月には書類の準備で大変な目に遭っていたのも見ています。ここはひとつ税理士さんに丸投げして…という事も考えましたが、しかしそうしたところで日々の帳簿の入力や領収証の整理は自分でやらないといけないし、最近は青色申告用の会計ソフトも各種出回っているので、ここはひとつ馬力をかけて勉強、自前で申告してちょっとでも支出を減らそう!という意気込みで、申告ソフトを買ってポチポチと帳簿入力を始めたのでした。

 

 

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毎年買っている確定申告ソフト。お世話になってます。

 

 

税制そのものは複雑怪奇な計算式の迷宮なのですが、事前の帳簿の入力さえしっかりしていれば、会計ソフトがそのへんのややこしい計算をいい感じに自動化してくれるので、初心者の自分でもなんとかなってしまうのがすばらしい。しかしその入力過程で、自分の変な適性というか、性癖に気づいてしまったのですね。

 

 

というのは…なんというか…帳簿つけるのが妙に楽しいんですよ。あのチマチマチマチマした作業が。細かい数字を入れていくのが。

 

 

こればっかりは自分でも何故かわからないのですが、領収証の束をひとつひとつ改めて摘要や金額をチマチマチマチマ入力していく地味な作業が、苦になりません。むしろある種の楽しさすらあったり。溜まっていた束が何行もの数字の集積となって帳簿に納まったところに妙な満足感を覚えたりとか。帳簿の収支がぴったり合ったときなんか多分すごいドヤ顔してるんじゃないでしょうかね。

 

 

昔からこういう傾向はあって、エクセルのテクを駆使しつつ見やすく行き届いたサウンドリストを作ったり、残作業が集計できる関数を仕込んだり、リストにステータスをチマチマチマチマ打ち込んだり、という作業には、制作そっちのけで取り組んでいたりしたなあ…いや今だってそうだ。

 

 

とはいえ自己流で帳簿をつけているのも不安になったので、一度税理士の先生にチェックしてもらったりもしたのですが「いやー全然ちゃんとしてますよ」と望外のお褒めに預かったりして、多分その時もすごいドヤ顔してたんじゃないかな。いや変な目でみないでいただきたい。

 

 

何か確定申告を通して自分の意外な適性というか、性癖を垣間見てしまった気がします。そして今年の確定申告の準備も2月の頭にして8割がた終わっているという好進捗っぷり。もしかしたらサウンドリエーターをやらずに会計士とか経理とかやってた人生もあったかも、と思うことが、特にこの季節はしばしばあるのでした。おわり。