スタジオ・サニーサイド

札幌を拠点に活動する、ゲームのサウンド&シナリオ制作スタジオです

イレギュラーな不具合が続いたらメモリを疑ってみよう

気管支炎で38度超の熱が一週間続きました。死兆星が見えました。こんにちわ。banです。
そのようなわけで先週は更新できず、急遽katoに代打をお願いしました。
今現在は復調して平常運転に戻っておりますが、まだ咳がゲッヘンゲッヘン出るので難儀です。
皆様もどうか夏場の風邪にはお気をつけください。




さて、導入してからちくちくと不調が続いていたMac miniちゃんMid2011ですが、
先日致死的な不具合に見舞われた後、火の鳥のごとく華麗に復活を遂げられたので、
その顛末をご報告です。


この4月に導入したMac miniちゃん。導入直後から細かい不具合に見舞われ、
奥歯におひたしのスジが挟まったようなすっきりしない心持ちで使っていたのですが、
ある日、スリープしたら最期二度と目覚めない、というイヤな不具合を発したのを契機に、
カーネルパニックを乱発するようになりました。



できることなら拝みたくない画面



堅牢さが売りのMac OS Xにおいては、システムがクラッシュすること自体が稀で、
さらにはこういうカーネルパニック画面が出るような深刻な不具合というのは、
そうそうお目にかかれるものではありません。
事実、私もここ数年この画面は拝んだことがなかったのです。
先代のMacbookちゃんでは全く出ませんでしたし。


そういう深刻な状況が、起動直後にThunderbirdを立ち上げただけで発生したり、
ちょっと調べ物しようとしてFirefoxを起動しただけで起きたりというのはどうなの。まずくね?
もちろん、DAWを立ちあげてバリバリ業務中でも関係なく、予兆なしで突然システムが頓死なさるので、
さすがにこれは仕事にならんわい。というような状況だったのですね。


もともとそのような状態だったところへ、
ソフトウェア・アップデートでMacが立ち上がらなくなる不具合にも遭遇。
ついにMac miniちゃんは起動すらできなくなる悲惨な状態に陥ってしまいました。ギャー!
弱り目に祟り目に泣き面に蜂。つくづくツイてません。


これはいかん。もうOSをクリーンインストールするしか道はないのか!
ない!そんな!うわああああん。
というわけで意を決して内蔵SSDをフォーマットし、
ネットワーク経由でOS入れなおしにかかったわけですが、
ここでも不具合が出まくりでインストールが前に進みません。


OSをインストールする以前の問題なので、
これはもしやハードウェアの物理的な不具合なのでは…という疑惑が浮上してきました。
で、いろいろ調べてみたところ、
Mac OS XにはApple Hardware Testというハードウェアの自己診断機能があることを発見。
起動時にDキーを押しっぱなしにすることで起動します。
これを用いてハードウェアの状態を診断してみました。



Intel-based Macs:Apple Hardware Test の使い方



…が、最初に行われるメモリのチェックで今度はApple Hardware Test自体がクラッシュします。
え…ちょっとメモリって…メモリ!
そうかメモリか!
メモリの不具合であれば、これまでの不可解なカーネルパニック連発も腑に落ちます。


要はメモリの一部がぶっ壊れているらしく、
壊れている部分を使った瞬間にシステムがクラッシュしてしまうのですが、
その壊れている部分をいつ使うかは運次第なわけで、
道理で不具合の出方に規則性がないと思った…。そうか。そうだったのか。メモリか。


というわけで、自分で増設した4GB×2枚の安メモリを引っこ抜き、2GB×2の純正メモリに戻したところ、
Apple Hardware Testはあっさり通過し、OSのインストールもとんとん拍子に進み、
インストール後もこれがまた嘘のように快適に動作しやがりますので、
いったい自分のあの苦労はなんだったのー!と叫び出したい気分になりました。
確かにあのような不規則な不具合の出方はメモリの故障を疑ってしかるべき状況でしたし、
それを診断するお手軽な手段の存在を知っていれば、こんな要らん苦労はせずに済んだかもしれませんが、
まあいまさらそれを言っても後の祭りなわけで、せめて顛末をここに書いて教訓としたい。
教訓。イレギュラーな不具合が続いたらメモリを疑ってみよう!私からは以上です。