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スタジオ・サニーサイド

札幌を拠点に活動する、ゲームのサウンド&シナリオ制作スタジオです

オルガンと小学生

チキンラーメンうめえ。こんにちは。banです。



ちょっと昔話など。


私はちゃんとした音楽教育とか、ピアノのお稽古とか、ギター教室とか、
そういうのとは実はまったく無縁でして、
音楽の知識と技術は、小中高の授業以外はほぼ独学です。
まあそういうアヤフヤな人間でも何とかなってしまうのがこの業界の凄いところでもあり、怖いところでもあり。
今にして思えば、ちゃんと習ってりゃよかったなーと後悔することもありますが、まあ今さら過ぎる。
そのおかげでこの年になってもいまだ楽器をキチンと習いたいという欲求があります。いやそれは置いといて。


小学生の頃は例によってピアニカとかリコーダーをフガフガ吹いてましたが、
授業と宿題以外では吹くこともあまりなく、
ランドセルにリコーダーがビームサーベル状に刺さっているのが常でした。


そんなありふれた小学生だった私が、唯一家庭で触っていた楽器が、電子オルガンでした。
もうホントに最低限の機能しかついてないやつで、
操作子といえばボリュームスライダーくらい。あとは鍵盤と電源スイッチだけ。
鍵盤サイズは確か標準で、61鍵くらいはあったか。





はて。と思ってググってみたら同じものの画像が出てきました。うわっなつい!
ヤマハのL-20という機種ですね。
調べたらいわゆる電子オルガンではなく「電気式オルガン」でした。
ペダルの代わりにモーターで風を起こし、それをリードに当てて音を出す方式です。なんてアナログな。
そういや音も、アンプを通ったハモンドっぽい音ではなく、
フンガフンガしたリードオルガン的な音だった気がします。
鍵盤の下に見えている金属のフレームは、膝で操作するボリュームコントローラー…だった気がする。
子供の頃はこれ、何のためについているのか分からず、ただ手でバッタンバッタンして遊んでましたが。


で、これが家にありまして、友だちと遊ぶ約束がなくてヒマなときなど、
こいつをパカッと開けてつらつら弾いていたのですね。
弾くといっても、右手でメロディーをたどたどしくなぞるくらい。
左手の伴奏はナニそれなんの魔法?というレベルですから、まあ微笑ましいものです。


しかしそこはそれ吸収力が底なしの小学生ブレイン。
つらつら弾いているうちに、頭に浮かんだメロディが意外に弾けちゃうことに気が付きます。
どこかで耳にしたことのある歌謡曲とか、アニメの主題歌とか、
楽譜がなくても自分で弾ける!うわーおもろい!
となると、余計に面白くなって飽きずにいつまでも弾き続けると。
ピアノやエレクトーンを全く習っていない自分が、いま現在ある程度鍵盤を弾けてしまうのは、
こういう遊びの経験があったからだと思われます。


…これが私のマイファースト鍵盤でした。たぶん。
今にして思えば、このオルガンが鍵盤というものをグッと身近にしてくれたんだと思います。
たしかこれ、祖父がわざわざ買ってくれたんじゃなかったっけか。
あのときはべつに習いごとしようとか、そういう話は特になかったはずなのに、
なんで突然オルガンなんて、と今思えば不思議なのですが、何ででしょうね。


ともかくあのオルガンがなければ、自分と音楽との距離は確実に違ったものになっていたハズで、
とすれば、今自分が音の仕事をしているのも、元をたどればあのオルガンのお陰なのかも知れません。
じいちゃんありがとう。最近墓参りしてなくてゴメン。


その後、学年が上がるにつれてどんどん遊びが忙しくなり、自然とオルガンからも手が遠のきます。
部屋でホコリを被っていたオルガンは、ある日ドナドナのごとく近所の文化教室に貰われて行きました。
自分が楽器や作曲に対してググっとあこがれを感じるのはまたのちの話なのですが、それはまたの機会にでも。