スタジオ・サニーサイド

札幌を拠点に活動する、ゲームのサウンド&シナリオ制作スタジオです

シナリオ作業の前準備・後編〜資料を作れ!〜

こんにちは!
寒いのが嫌いなので、秋の訪れに動揺を隠しきれない加藤です!



さて前回、シナリオ仕事をする前に
「仕様書を読む」「原作を読む」という作業があるというお話をしましたが
今回はその続きです。


●資料を作れ!
資料を読んだら、次にシナリオを書くための資料、キャラ表を作ります。
キャラクター絡みの名称、性格、背景、口調などをまとめたもので
シナリオ量が多い、ライターが複数いる場合などは必須です。

原作で名称や表記が複数あったり、揺れがあったりする場合は
この時にどの表記にするか決めて先方に確認をします。
ゲームの場合、表記揺れがあると誤字バグ扱いになるので、表記揺れは基本NGです。
(シナリオ上の理由がある場合は、「仕様です」でOKかとは思いますが)

なお、この手の資料がすでにある、原作でかなりはっきりしている、
ライターが自分だけ、というような場合は作らないこともあります。


この時作る資料の中に、「名前呼び表(←私の周囲での通称)」というものがあります。
キャラ同士の呼び方と一人称をまとめたもので、例えば「ドラえもん(マンガ版)」の
メインキャラで作るとこんな感じになります。


↑この表の場合、上列が呼ぶ人、左列が呼ばれる人です。
普通反対ですかね? もう作っちゃったんでスミマセン…。

この場合、しずかちゃんが何かとイレギュラーで、
間違えないように要注意なキャラですね。


ライターが多い場合は表記のルールなども作る場合があります。
ゲーム中に出てくる用語の表記や、よく出る漢字の表記もまとめておくと便利です。
例えば
・アイディア か アイデア
・パーティ か パーティー
・1人 か 一人 か ひとり
・言う か いう
といった、どっちでもいいよ的な部分は、書く人によって違うので
作業に入る前に、今作ではどっちにするか伝えておけるといいのではないかと思います。
とはいえ書いてると必ずばらついてくるので、最終的に検索かけて直したり…
というのは毎回あります。これはもうある程度は仕方ないかもしれません。


で、ここからは私の個人的な習慣(?)なのですが、

●キャラ絵を貼れ!

↑イメージフォト:机の横にキャラ絵を貼っています。
※この写真は適当な絵です。

机のそばにキャラの絵を貼っておいて、キャラの顔を見ながら
「この人何喋るのかな〜」なんてメッセージのネタを考えたりします。
キャラの人数が多いときは貼りきれないので、
全員集合画像かイメージ画像、もしくは
書くのが難しいキャラだけになったりしますけども。


こんな風に前準備をしてから、いよいよシナリオ作業に入ります。
ここまで書いて思ったのですが、私は周りにシナリオライターさんの
知り合いがいないので、みんながこういうことをやってるのかどうかはわかりません。
しかしこれで長くやってるので、まあ大幅に間違ってはいない…と思います。


と、最後の最後で弱気になったところで、また来週〜。