スタジオ・サニーサイド

札幌を拠点に活動する、ゲームのサウンド&シナリオ制作スタジオです

心の叫びは明夫ボイス「メタルギアソリッド」

我が家では川の字のちょっと曲がった棒担当、加藤です。


突然ですが今回は雑談です。
ゲーム好きな方なら、ゲームにのめりこむあまり
ゲームの世界に没入したり、主人公になりきってしまったり
ということが多々あるかと思います。
そんな、私が過去にハマって、
ハマるあまりに本来のプレイとは異なる
行動をしてしまったお話をしていこうと思います。


今回は1998年にコナミから発売された
名作PSソフト「メタルギアソリッド(以下MGS)」のお話です。
思いっきりネタバレ&勝手なことを書いていますのでご注意ください。

プレイヤーが戦闘工作員ソリッド・スネークとなり
敵に見つからずに敵地に侵入するステルスゲームです。
「敵とは戦わずに隠れる」というシステムの面白さと共に、
MGSの魅力といえば、アクション映画そのままの
男らしくハードボイルドな世界!
これにつきます。

もちろん私もプレイしながらどっぷりあの世界に浸っていました。
気分はスネーク。というか冷徹な戦闘工作員になりきりました。
敵兵士の監視から逃れ…時には戦い…時にはダンボール箱をかぶり…。
「俺が世界を救うんだ…俺がやらねば誰がやる…」
心中、明夫ボイスでそうつぶやきながら、敵地の奥深くへ忍び込んでいきます。

そこで出会ったのが上司(キャンベル大佐)の姪で
特殊部隊のメンバーであるメリル。
勝ち気な娘さんで第一印象はよろしくありませんでした。
しぶしぶ同行するも、その後メリルが敵(サイコ・マンティス)に操られ、
スネークに襲いかかってきます。
参っただろうと言わんばかりに勝ち誇った様子のマンティス。
私は2秒で以下のことを考えました。

「俺が倒されれば世界が…世界が危険にさらされる…
俺に世界60億人(当時)の命がかかっているんだ…
ここでやられるわけにはいかない…
俺をさんざん煽ってきたキャンベル大佐が
よもや『姪を助けて』など甘い事を言うまい…
メリル自身も軍人、状況は理解してくれるはず…
たった1人の命と60億人の命…比べるべくもない…
フフ…かっこいい…
1人の女の命より世界を選ぶ俺の冷徹さマジかっこいい…
つーかメリルとは今日知り合ったばかりだし
さっき感じ悪かったし何とも思わないわゴメン」

私は迷わずメリルの眉間に銃弾を撃ち込みました。
するとおなじみのアレ、
シュウウウウウウウ〜〜
スネーク!? スネーーーーク!!!
−GAME OVER−

メリルを撃ち殺したらゲームオーバーになってしまいました。
今ならまあそうだろうなと思うんですが、
その時「俺は冷徹な男…」と没入していた私にとっては
本気でこれがベストな判断だったんですよね〜。

とはいえもしメリルが私好みの女性で惚れていたら、
「目の前の1人の命も助けられずに、世界が救えるかあァァーー!」
と、どこかで聞いたようなセリフを
明夫ボイスで叫びながら助けていたかもしれません。
工作員も人間です。目の前の惚れた女>見知らぬ60億人ですよ。

とまあ、勝手な主張はさておき。


MGSの魅力は、名作映画のような「男のロマン」。
とはいえその男のロマンがかっこいい反面、
そのクラシカルさ故に女性キャラは
「男に対して口うるさく」「助けるべき存在」という
「古き良き映画の女性像」にはまってしまっていた気もします。
ここが気になったのは、私が女性プレイヤーだからでしょうかね???

その点がさらに気になってしまったのが、2001年に発売された
続編のPS2「メタルギアソリッド2 サンズオブリバティー」。

METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY

METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY

もちろんこれもプレイしましたよ、主人公になりきって…。
そしてやっぱり起こりました、没入するあまりの珍事が。


長くなりそうなのでこの話は次回でします。
引っ張ってすみません!